鈴木レオ 八王子のために獅子奮迅!!

八王子市議会議員 鈴木レオと事務所スタッフの活動を
徒然なるままに綴っております。

そごう八王子店 閉店

1983年に開店し、八王子の駅前の中心店舗として活躍していたそごう八王子店1月31日に28年間の幕を閉じることとなりました。
今年の1月に入ってから何度か駅前を通ることがありましたが、ここ最近は多くの方が訪れており、賑わいが生まれていたのではないかと感じる時がありました。

 

そごう八王子店の撤退については、平成23年第3回市議会定例会議の一般質問で取り上げ、出店時の過去の経緯なども含めての質疑を行いました。
そごう八王子店は、出店する際に地元から出店反対の運動がなされ、議会においても出店反対の請願が受理されるなどといったことがありました。
結果として、当初予定した売り場面積を半分近くまで狭めることとなって開店を迎えました。

この時の売り場面積の減少と言うのは、百貨店の強みである品ぞろえを抑制する結果になったと思います。
さらに、インターネットの通販などが発達し、買い物に行かなくても自宅で何万種類もの商品から手軽に買い物が出来るようになったことにより、ただでさえ売り場面積で品物が制限されていたそごうにおいては厳しい販売を強いられることになっていたのではないかと思います。

以前にある講演会で、町を停滞させる3つの要因があるとの話を聞きました。
それが、以下の3つになります。

・大型店の出店により、既存の商店街が疲弊する
・車社会への対応が遅れ、駐車場などが整備されていない。
・人口減少により、購買人口が少なくなっている。

これらの3つを考えた時、八王子では、大型店が近年撤退しており駐車場は駅前に地下駐車場を始めコインパークなどがあり人口はわずかながらではありますが増加傾向であるということからこの3つに当てはまっていないとのことでした。
その講演会で示された3つに当てはまっていないのに町が衰退した理由としては、地権者により反対運動が起こり、新しい物を常に拒み続けたことにより衰退したとのお話がされておりました。

そごうを始めとした八王子の百貨店の歴史を調べた所、全てにおいて出店時に反対され、撤退時に反対され、常に反対運動との歴史であったように感じます。
そして、今回の市長選挙においても見られましたが、経営者や株主の判断で撤退が決まったにも関わらず、責任の全てを町づくりや政治に責任転嫁させる動きもあります。

私は、今回のそごう八王子店の撤退は、インターネット通販などにより販売業態が様変わりし、百貨店と言う業態が時代に合わなくなったということを示したものだと感じています。
むしろ、撤退により八王子では百貨店に頼らない新しい時代に合った町づくりを進められるチャンスを得たと考えています。

そごう八王子店の撤退により得られたこのチャンスを生かせるように、これからの八王子駅周辺の町づくりに取り組んで行きます。
28年間、ありがとうございました。

【参考】
平成23年第3回市議会定例会議 一般質問

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石森新市長 初登庁

1月23日の開票日から一週間が過ぎた1月30日、石森新市長八王子市役所へ初登庁されました。 
玄関入口には、報道陣を始め市の職員や初登庁を祝うべく多くの方々が駆けつけておりました。


石森市長は、玄関を入られると1礼され、その後、駆けつけていた方々と握手を交わしながら挨拶をすると、最後に花束を受け取られておりました。
登庁された後は、庁舎内の全館放送で就任の挨拶をされたり、市役所の職員への訓示をされたりなど活動されておりました。

市長の公務としては29日が始まりではありましたが、初登庁された今日が市役所内での公務の本格的なスタートになると思います。
来月末には平成24年度の予算を審議する第1回市議会定例会議が開会となり、市長の所信表明が予定されています。
石森新市長を支えながら、皆さんとの約束を守り、この八王子が素晴らしい町へと発展するように頑張ります。

石森市長、おめでとうございます。
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黒須市長 勇退

1月27日、午前11時
市役所玄関において黒須隆一市長の退任式が行われました。 

市議、都議を経験をし、3期12年間を市長として務められた市長の退任式では市役所の職員を始め、多くの方々が見送りにと集まっておりました。
以前に八王子市長の歴史をブログに記載しましたが、不祥事による辞任や病気による退任、さらには落選による交代などが続いていた中、多くの方々に見守られて市庁舎を出られた市長は初めてになると思います。

黒須市長が取り組んで来た12年間の財政健全化の取り組みは、大きな成果を上げました。
今後は、この成果を生かし、新たな町づくりを進めて行かなければならないと思います。

黒須市長、お疲れ様でした。
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八王子市長選挙 総括

八王子市長選挙が終了し、1月28日には黒須市長が勇退され、1月30日より石森新市長が就任されることとなります。 
今回の市長選挙について、過去のデータなどを含めて記したいと思います。


平成24年1月27日施行 八王子市長選挙

有権者数 450,659人(前回 +12,267人)
投票率  34.95%  (前回 +0.58%)
投票総数 157484票 (前回 +6808票)

獲得票
 石森たかゆき 74,273票 (推薦:自民党新政会、市民・民主クラブ)
 両角みのる  62,673票 (推薦:みんなの党)
 峯岸ますお  17,619票 (推薦:共産党)


以上が、前のブログにも記載しましたが、今回の市長選挙の結果になります。
ここで、昨年4月に行われました八王子市議会議員選挙のデータを記載したいと思います。
データについては、当選した議員の得票数を政党ごとにまとめたものを記載致します。


平成23年施行 八王子市議会議員選挙

有権者数 446,084人
投票率  44.73%  
投票総数 約199,533票

政党別獲得票
自民党  (当選 12名) 55,862票
公明党  (当選 10名) 45,328票
民主党  (当選 5名)   18,483票
共産党  (当選 5名)   18,605票
みんなの党(当選 2名)   10,203票
両角みのる         5,850票


この他に、5名の市議会議員が当選しております。
次に、平成21年の都議会選挙の結果について記載したいと思います。


平成21年施行 東京都議会議員選挙

有権者数 444,443人
投票率  58.17%  
投票総数 約258,532票

獲得票(当選 5名)
たきざわ景一(民主党)  55,082票
東村くにひろ(公明党)  51,092票
相川ひろし (民主党)  39,298票
清水ひでこ (共産党)  30,927票
石森たかゆき(自民党)  30,531票

小林ひろゆき(みんなの党)27,191票
串田克巳  (自民党)  20,335票
小島    (幸福実現党) 1,552票


以上が都議会議員選挙の結果になります。
投票率を見ておりますと、都議会議員選挙が一番高く、市長選挙が一番低いという状態でありました。

選挙に対する市民の周知などを考えると、都議会議員選挙はマスコミも取り上げたりする為、広く知られる傾向があり、市議会議員選挙は候補者数も多く、選車が市内各地を回るから周知されやすいというのがあると思います。
それに対し、市長選挙では、候補者数が少なく、選車が一人2台を使えるとは言え、八王子市内を回るには十分ではなく、周知がされ難い所があると感じます。

例えば、沖縄の普天間にょうに争点が明確になっていて、その争点について市民が関心を高く持っているということがあれば関心も高くなると思いますが、今回の市長選挙では争点も明確ではなく、あえて言えば承継か刷新か位しかなかったのが低くなった要因だと思います。
さらに、両角候補は元自民党市議会議員であったということもあり、他の議員からは自民党のお家分裂での選挙というような印象も持たれたりしており、他の議員の関心すらも薄くなっていたのように感じます。

投票数は単純計算では分析出来ない所がありますが、個人的には下記の点が推測出来ると思います。


石森候補は、自民党と市民・民主クラブの票が基本ではあったが、民主党の阿久津衆議院議員は両角候補支援だった為、民主党票が全て入らずに、自主投票の公明党票を含めたのが獲得票につながった

両角候補は、市議選の獲得票を中心に小林多門さんの応援とみんなの党の小林ひろゆきさん(小林多門さんの息子)の獲得票、阿久津衆議院議員からの民主党票、公明党の自主投票、浮動票が獲得票につながった

峯岸候補は、共産党の市議団の票がそのまま獲得票につながった


市長選挙には、それぞれの方がそれぞれの分析をされると思います。
選挙の分析には正解というのがありませんが、過去の選挙などを参考にして、皆さんで選挙について考えて頂ければと思います。
投票率を上げるには、町に対しての関心はもちろんのこと、選挙に対しても関心を持って頂くことも必要だと思います。

最後に、今回の市長選挙を見ていて、それぞれの陣営において候補者や八王子に対しての批判が出ておりました。
正直、批判や否定では有権者の方は興味を示さないどころか、呆れてしまうと思います。
単に批判や否定をするような選挙ではなく、事実に基づいた上で問題点を明確にし、その問題点を修正するという選挙をしなければ選挙は変わらないと思います。

間違いや問題点は追及しなければなりませんが、人を引き合いに出したり、過去のしがらみを持ち出したり、人の悪口になるようなことを言ったりするような選挙は、今回で終わりにしたいと思います。

次は解散総選挙になるのか、来年の参議院、都議会議員選挙になるのか分かりませんが、応援する立場としてではありますが、後ろ向きな選挙ではなく、前向きな選挙を目指して頑張ります。
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八王子市長選挙 終了

八王子市長選挙が、23日の開票を持って終了となりました。 
今回の選挙は下記の結果となりました。

有権者数:450,659人
投票率:34.95%


開票結果
石森たかゆき 74,273票

両角みのる  62,673票

峯岸ますお  17,619票


以上により、石森たかゆき氏が市長に当選となりました。
私自身、八王子市議会自民党新政会の一員として石森たかゆき氏に推薦を出しておりましたので、今回の結果は大変喜ばしいことであります。

開票速報が流れた事務所では、応援していた方の歓声が上がると共に、喜びの声が事務所内に溢れておりました。
当選結果を聞いた時、これからの4年間の市政のかじ取り役として全力で取り組んでもらいたい気持ちと共に、議会にいる人間としてしっかりと議論を行いながら八王子を素晴らしい町へと進化出来るように頑張ろうという気持ちが生まれておりました。


今回の市長選挙を見ていて、投票率が低いのが大きな課題ではないかと思います。
前回の市長選挙の投票率が34.37%でありましたので、人口増により投票総数は増えていますが、投票率についてはほぼ同率となっておりました。

八王子市長選挙は、政党を決める選挙でも政局を決める選挙でもなく、自分たちが住む町のリーダーを決める選挙にも関わらず、4割以下の人しか参加していない。
今回の選挙戦については、様々なお言葉を頂くことがありましたが、市民が関心を向け、投票率が上がるような選挙戦が行われるようにすることが必要であると痛感しました。

今後、衆議院議員選挙や都議会議員選挙などが行われることになるかと思いますが、マスコミが取り上げるような大型選挙だけではなく、地方自治体の選挙自体が注目されるような方法を考えて行きたいと思います。

市長選挙については、改めて分析を行い、ブログに記載したいと思います。
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八王子市長選挙の雑感 22日投票日

1月15日に告示となった八王子市長選挙も、21日の20時を持ってマイクを使う選挙活動が終了し、22日の0時にて全ての選挙戦が終了することとなります。 
今回の選挙戦について、雑感として下記の記事を掲載して参りました。

1、議員辞職による補欠選挙について→http://leolion.jugem.jp/?eid=725
2、都議会と市議会の現状→http://leolion.jugem.jp/?eid=726
3、議員報酬について→http://leolion.jugem.jp/?eid=727
4、市長選挙の歴史→http://leolion.jugem.jp/?eid=728

今回の選挙戦は、明確な政策論争による選挙戦ではなかったと思います。
雑感を踏まえた上での個人的な見解としては、市長にならせたい為に応援されている都議出身候補者自らが市長になりたくて闘っている市議出身候補者市長選挙にて政治信条を明確にぶつけようとしている候補者の戦いであった様に感じます。

市長選挙は市議会議員選挙と異なり、一人しか選ぶことが出来ない選挙です。
市議会では、各議員の政治信条がバラバラでも多数決で決定される為、一人の意見だけで決定するようなことはまずありません。
しかし、市長の場合は、市の方向性を決定する決定権を一人が持っている為、市長の考え方次第で市の方向性を左右させることになります。

地方自治体は市長と議員が共に選挙で選ばれるという二元代表制という制度を取っていますが、実際の決定権については大きな差があるのが現状です。
市長は、重責を担う以上、市民の皆様にそれぞれの候補者を見極めて頂き、しっかりと選んで頂かなければならないと思います。

今、インターネットで各候補者の日々の活動などを調べることが出来ますし、市長選について意見を持ってブログなどを書かれている方もいます。
期日前投票をされた方には申し訳ございませんが、明日、投票を考えている方におかれましては、是非、インターネットなどで候補者の様子などをご覧頂きたいと思います。

八王子市長選挙の投票日は1月22日になります。
投票の際には、有権者の皆さんが市長にさせたい候補者を選んで頂きたいと思います。
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八王子市長選挙の雑感 市長選挙の歴史

前回まで、都議会や市議会の状況を中心に私個人の雑感を書いてきましたが、今回は八王子市長選挙の歴史について記載したいと思います。 
戦後、八王子市では6人の市長が誕生しており、それぞれの状況について記載したいと思います。

ちなみに、記載の中において、辞任、退任、勇退という言葉を使用しますが、意味合いについては下記を参考にして頂ければと思います。

辞任:自らの意思を持って、その職を辞すること。
退任:自らの意思とは関係なく、職を辞さなければならなくなり、職を辞すること。
勇退:後進に道を譲るべく、自ら職を辞すること。

それでは、戦後の6人の市長について記載したいと思います。


小林吉之助(第11〜14代、1947年〜1957年)
八王子町議会議員や商工会議所会頭などを歴任し、市長に就任
期数:4期
辞職理由:昭和30年に市役所の不祥事にて、辞任

(この不祥事により、八王子市長選挙が4月から2月実施に変更となる)

野口義造(第15代、1957年〜1961年)
小林市長時代に助役を務めたりするが、公職追放となる。
その後、全国新聞販売協会の事務局長などを経て出馬するが、一度落選。
小林市長の辞職による選挙で、当選
期数:1期
辞職理由:後進に譲るために、1期で勇退


植竹圓次(第16〜18代、1961年〜1973年)
野口市長の時代に助役として就任。
野口市長の退任後、後任として市長に就任。
期数:3期
辞職理由:4期目の出馬を表明するも、その後入院することとなり、出馬出来ずに退任


後藤聰一(第19〜21代、1973年〜1983年)
八王子市役所の職員として勤務。
植竹市長の入院を受けて、当時の議員が推薦し、立候補させて当選。
期数:3期
辞職理由:助役が収賄容疑で逮捕されたのを受けて、引責辞任

(この不祥事により、八王子市長選挙が2月から1月実施に変更となる)

波多野重雄(第22〜25代、1984年〜2000年)
東京税理士会会長などを経て、市長に就任。
期数:4期
辞職理由:5期目を目指して出馬するも、落選


黒須隆一(第26〜28代、2000年〜2012年)
市議会、都議会を経て市長選挙に出馬する。
波多野市長と選挙戦を戦い、当選。
期数:3期
辞職理由:3期12年を区切りとして掲げ、3期を持って勇退


以上が、歴代八王子市長の大まかな流れになります。
この流れにつきましては、八王子の市史編纂資料を参考にしております。

歴史を見ておりますと、不祥事による辞任2人不出馬1人落選1人、そして勇退されたのは2人というのが現状です。
今回の市長選挙は、野口元市長時代から数えて、50年ぶりに勇退された後の市長選挙となっております。

過去の市長選挙を見ていると、不祥事の発覚などがあるので、どうしても前市政を否定し、批判しての選挙戦が行われていたようです。
しかし、今回は不祥事の発覚ではなく、勇退による選挙なので、否定し、批判するような選挙を行う理由は全くなく、新人の八王子にかける想いぶつけあう選挙が行われるべきだと私は思います。

とはいえ、八王子の悪い癖なのか、今回も相変わらず相手を批判し、否定するような言動を見受けられるところがあります。
さらに、八王子の悪い癖を払拭出来る50年ぶりの機会なのに、古いしがらみを持ち出して否定するような言葉が出ている現状が残念でなりません。

過去は、相手を批判するような選挙が行われておりましたが、これからの時代はネガティブな選挙をするのではなく、前向きに目標に向かって突き進むような選挙へと変えなければならないと私は思います。
まさに変えることが出来るのが、今の八王子市長選挙だと思います。

今回、八王子市長選挙の歴史をまとめてみましたが、歴史はいくら否定しても変わりません。
そして、この歴史というのは、当時の八王子の人たちが良かれと思って取り組んで来た結果の歴史でもあります。

歴史を否定するのではなく、しっかりと向き合い、良い所も悪い所もまとめて受け入れながら、良い所を伸ばし、悪い所を直せるようにしていかなければならないと思います。
歴史を否定したり、無視したりして、自分の考えだけを言うことは誰にでも出来ますが、歴史という制限を持った上で、新しいものを作り出すことが出来る人が市長なんだと私は思います。

最後に、これからの八王子で行われる全ての選挙において、前の人の影を出すような後ろ向きで、ネガティブな選挙は終わらせるべきだと思いますが、みなさんはいかがお考えでしょうか?
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八王子市長選挙の雑感 議員報酬について

前回、都議会と市議会の現状について記載しましたので、今度は議員辞職における議員報酬の取り扱いについて書いてみたいと思います。 
今回の市長選挙を見ていると、市長退職金を受け取らないといった言葉が出ておりますので、4年後の受取の前に現在についてのことを記載したいと思います。

ただ、この場合、前回に記載しました都議会と市議会の状況についてまとめた内容を踏まえた上でお読み頂ければと思います。
前回の内容をまとめると下記のようになります。

・都議会は、議員辞職をしようとしても、都議会の事情で辞職はさせてもらえなかった。
・市議会は、議員辞職しようとしたら、いつでも議員辞職をすることが出来た。

都議会と市議会では、議員報酬の金額が異なりますが、その報酬の制度は同じになっておりますので、私自身が活動している市議会をベースに記載したいと思います。
また、この分析は、あくまで制度にのっとった上で行っております。


現在、八王子市議会議員の議員報酬(議長や委員長などの役職にない議員)は下記の通りになっています。

月額手当 590,000

議員辞職をした場合、この月額の手当は日割り計算で支払われることになります。 
例えば、31日まである月の15日に議員辞職をした場合の計算式は下記の通りになります。

(590,000÷31)×15=294,999 

ここで、辞職日による報酬のパターンを記載したいと思います。
ただ、これは額面の金額になりますので、実際は所得税などを引かれた金額が手取りになります。


・パターン1(11月末で議員辞職した場合)
 11月分の議員報酬:590,000
 12月分の議員報酬:なし
 1月分の議員報酬:なし

 以上、11月末に議員辞職した場合は、590,000円を受け取ることになります。


・パターン2(本会議最終日、12月15日に辞職した場合)
 11月分の議員報酬:590,000
 12月分の議員報酬:(590,000÷31)×15=285,483
 1月分の議員報酬:なし

 以上、12月15日に議員辞職した場合は、875,483を受け取ることになります。


・パターン3(1月14日に辞職した場合)
 11月分の議員報酬:590,000
 12月分の議員報酬:590,000
 1月分の議員報酬:(590,000÷30)×14=275,333
 
 以上、1月15日に議員辞職した場合は、1,455,333円を受け取ることになります。


以上のことから、11月末で辞職した場合と告示日を持って辞職した場合では、865,333円の差額が出ることとなります。
そして、こららの報酬は支払われなかった場合、市の財源として残ることとなります。

さらに、このほかに、期末手当というのがあり、12月1日の在籍状況が基準日となって支払われます。
上記のパターンにおいて、11月末に辞職した場合は期末手当が支払われませんが、12月1日を超えた時点でこの期末手当は支払われることになります。

ちなみに、議員報酬は受け取った後に返金するという行為は、公職選挙法における議員の寄付行為に抵触する為、受取辞退は出来ないことになっています。
議員報酬を辞退する為には、事前に自分で辞職するしか方法がないのが現状です。

つまり、出馬を決めた時点で議員辞職をして議員報酬を辞退するのか、告示まで待って出来る限りの議員報酬を受け取るのかは、都議会と市議会共に自己判断によるものが大きいということになります。
ただ、そこへ前に述べた各議会の状況が複雑に絡んで来るというのがありますので、全て自己判断で行うというのは出来ない状況があるのも事実です。

個人的な考えですが、市長退職金の廃止を言うならば、議会に迷惑がかからない状況が前提となりますが、出馬表明をした時点で議員辞職をし、議員報酬を受け取らずに望むのが理想の姿だと感じます。

皆さんは議員報酬の受け取りについてどのように感じますでしょうか?
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八王子市長選挙の雑感 都議会と市議会の現状について

前回、議員辞職について掲載しましたので、今回は各候補が辞職したことによる都議会と市議会の状況並びに影響について書きたいと思います。
先にも書いた通り、都議会は補欠選挙はもとより行われる予定ではなく、市議会は候補者の判断により補欠選挙が行われなかったことから、共に1議席が減ることとなりました。

それでは、それぞれの状況並びに現状について書きたいと思います。
あくまで、この分析は私が議会の定員数などの状況を見て、客観的に書かせてもらっています。


・都議会の現状と影響

都議会は、2年半前の都議会議員選挙により自民党と民主党の数が大きく入れ替わることとなりました。
そのような中ではありますが、昨年の都知事選挙で石原都知事が再出馬し、当選を果たしております。

この時、石原都政がスムーズに運営出来るように都議会は取り組むことを前提に出馬表明をお願いした経緯があります。
そこで、八王子市長選挙前の都議会の情勢を記したいと思います。

石原与党:自民党(38名)、公明党(23名)、無所属(2名)
石原野党:民主党(50名)、共産党(8名)、生活者・みらい(3名)、無所属(1名)

つまり、石原与党:63名、石原野党:62名ということで拮抗しており、議長が民主党の方なので、採決数においては、63対61と与党が優勢でおりました。
しかし、都議会から八王子市長選挙への出馬意思があるのが、石原与党から自民党と無所属でいたことから、仮にこの2名が共に出馬すると採決数が61対61となり、採決が同数の場合、議長採決になる為、石原野党が優勢になってしまうという状況でありました。

都議会としては、石原都知事との約束もあることから、2名の出馬を容認することが出来ない状況となり、新聞でも報道されましたが都議会自民党で出馬させない議決がされるという状況にまで発展しました。

その後、都議会や八王子市議会などと協議を進めた所、結果として無所属の方が立候補を断念し、自民党の方への支援に回ることとなった為、出馬が出来るようになりました。
1名が残り、1名が出馬したことにより、都議会の情勢は62対62となりますが、採決権では先に述べたように議長が抜かれるので採決の時は62対61で石原与党が優勢になる結果となりました。

以上のことから、都議会では1名でも出馬するということは都議会の採決を左右する程大きな問題となっておりました。
そして、出馬に際しても、閉会中の議会活動などもある為、出馬直前まで採決権を残さなければならない状況になっていたのが都議会でありました。


・八王子市議会の現状と影響

八王子市議会では、昨年4月の統一地方選挙により38名であったのが40名へと戻り、委員会の人数なども定数を満たすこととなりました。
八王子市議会の構成については下記に示します。

自民党新政会(12名)
八王子市議会公明党(10名)
日本共産党八王子市議団(5名)
市民・民主クラブ(5名)
みんなの党・無所属クラブ(3名)
諸派(5名)

八王子市議会では、昨年に改選になったこともあり、新しい議員での予算審議は行われていない為、明確に与党と野党みたいに分かれてはおりませんが、二回の本会議を見ておりますと、おおよそ賛否は32対8に分かれることが推測されます。

今回の候補者を見ておりますと、諸派からの出馬でありましたので、議会の採決においては影響が全くない状況でありました。
また、委員会においても第4回市議会定例会議後は、採決を必要とする委員会もなかった為、議会としては特に12月以降は採決権を残さなければならない状況ではありませんでした。

以上のことから、八王子市議会では、議会から出馬するというのは議員定数を1名減らすのみで、議会を左右するような影響はありませんでした。
仮に、補欠選挙が行われておりましたら、定数が40名に戻ることにもなりましたので、逆に議席を減らされ、今後の議会運営に対してわざわざ悪影響を与えられたのが市議会の状況でありました。


出馬による都議会と市議会に与えた影響と言うのは、まったく違う影響となっておりました。
以下にまとめを記します。

・都議会では、出馬は都議会の運営に関する採決に大きな影響を与えることであり、最後まで都議会として採決権を保持していたかった。

・市議会では、出馬は市議会の運営に関する採決に影響を与えることは全くなく、早くに辞職していれば議席も戻ることになっていた。

同じ1月15日に辞職をしたとはいえ、都議会の厳しい議会運営の状況にも関わらず、地元や同僚の協力を得て都議会の為に最後まで議席を守り続けて出馬したのと、市議会では辞職しても影響なく、むしろ早く辞職していれば市議会の議席を戻すことが出来たにも関わらず議席を守り続けて出馬したのでは大きく意味合いが異なると思います。

市議会の40人と異なり、市長に就任出来るのは1人です。
あくまで個人の感想ではありますが、市長と言うのは、有権者はもちろんのこと、今の政治を任されている現職などから指名されたり、八王子市内で活動している多くの市民が在籍している団体が指名したり、八王子だけでなく他の市区町村の方からも応援されたり、多くの方が支えたいという人がなるべき職種だと思います。

みなさんは、八王子市長はどのような人がなるべきだと思いますか?
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八王子市長選挙の雑感 議員辞職による補欠選挙について

1月15日より始まっている八王子市長選挙では、3人の候補者の内、二人が現職の議員として活動していたのを辞職して出馬をしております。 
それぞれ、都議会と市議会の違いが共に議員辞職により議席が1議席無くなることとなります。

今回は、議員辞職における補欠選挙について書いてみたいと思います。
議員辞職により議席が一つ無くなるというのは、採決時における採決権が一つ無くなるという重要な問題を含んでいますので、出馬による議員辞職がどのようなものなのか参考にして頂ければと思います。


・都議会での補欠選挙について

まず、都議会の補欠選挙が行われるには二つの条件があります。
一つ目は、定員が複数の選挙区で二人以上の欠員が出た時、二つ目が都知事選挙の告示前に欠員がある時になります。

一つの目の条件については、八王子市の都議会議員の議席数は5人になっておりますので、2人が辞職した場合に限り補欠選挙が行われます。
今回の市長選では、辞職したのは1人であったことから、補欠選挙の一つ目の条件は満たされておりませんでした。

次に、二つ目の都知事選挙の告示前に欠員がある場合ですが、都知事選挙は昨年に実施されておりました。
つまり、ここで定員が4名となった為に、3年3か月後に行われる都知事選挙の前までこの状態であれば、その都知事選挙で補欠選挙が行われます。

しかし、都議会議員の次の選挙は約1年半後に予定されており、次の都知事選挙の前に任期満了による都議会議員選挙が行われることになります。
その選挙で新たに5人が選出されることになる為、おそらく補欠選挙になることはありません。

つまり、今回の八王子市長選挙に辺り、都議会の現職がいつ議員辞職をしようとも都議会議員の補欠選挙は行われないということから、補欠選挙はありませんでした。


・市議会での補欠選挙について

次に、市議会の補欠選挙についてですが、都議会と同様に補欠選挙が行われるには二つの条件があります。
一つ目は、欠員が定員の6分の1を超えた時であり、二つ目が八王子市長選挙の告示10日前に欠員がある時になります。

一つ目の条件については、八王子市議会の現在の定員は40名ということから、その6分の1以上となると7人が議員辞職をした場合に補欠選挙が行われることになります。
今回の市長選挙で辞職したのは1名でありますので、この条件には全く当てはまらない状況であります。

次に二つ目の条件である市長選挙の告示10日前に欠員がある時でありますが、これは現職の議員が平成24年1月5日までに議員辞職をした場合に補欠選挙が行われるというものです。
つまり、今回出馬している現職が1月5日までに辞職していたならば、今回の八王子市長選挙において補欠選挙を行うことが出来たということになります。

今回は辞職されなかったので、今後、八王子市議会は39議席で行うこととなりますが、もし、5日までに辞職されていたならば補欠選挙を行い、新たな40議席で議会が開かれることが出来ました。

ちなみに、八王子市議会議員選挙は昨年の4月に行われたので、現在、出馬されている方が7月までに辞職していたならば、41位の次点の方が繰り上げ当選となり、40議席が確保されることにもなりました。

つまり、今回の八王子市長選挙に辺り、市議会の補欠選挙が行われなかったのは、1月5日までに議員辞職をすれば補欠選挙が行われることを知っていたにも関わらず、あえて議員辞職はしなかった為に行われなかったことになります。


同じ、現職の議員が辞職しての選挙戦となってはおりますが、都議会と市議会では補欠選挙において大きな違いが見られます。
まとめると下記のようになります。

・都議会では、現職がいつ辞職しても補欠選挙は行われない。
・市議会では、現職が1月5日までに辞職していれば、補欠選挙が行われた。

正直、市議会には40名という定員があり、さらに昨年の4月には落選して悔し涙を流された方がいらっしゃいます。
補欠選挙を行う機会があったのだから、悔し涙を流された方が再挑戦し、議会を40名で運営出来るようにすることが必要であったのではと個人的に思います。

私は、都議会も市議会も同様に市民の皆様に与えて頂いた議席と言うのは、4年間しっかり守り、町の発展の為に生かさなければならないと思います。
しかし、個人の想いと言うのもあるので、議席を辞してまで挑戦する時と言うのはあると思いますので、その時は空の議席を生み出さないように最大限努力をすることも議員の責務ではないかと思います。

皆さんは議員辞職による補欠選挙並びに、議席の空白についてどのような感想をお持ちになりますでしょうか?
今日のレオ | permalink | comments(1) | trackbacks(0)
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