今日は、昨年まで勤務していた杏林大学医学部付属病院の移植センターへ挨拶に行って来ました。
昨年の9月から色々と慌しくしていた為、ようやく御礼や報告に伺うことが出来ました。
相変わらずの忙しさではありましたが、新人も入り、元気にされている姿を見られて一安心しました^^。
ところで、今回活動をしている時に、たくさんの方に「組織移植コーディネーターって何?」と聞かれていたので、少し説明をさせて頂きたいと思います。
ただし、少し言葉に難しい内容や、読んでて気にされる表現などもあるかもしれませんので、気にされる方は読み飛ばして頂ければと思います。
まず、「移植コーディネーター」とは、移植医療において提供者とその家族、提供に関る施設、そして移植者と移植実施施設に公平に関わり、提供者とその家族の意思を尊重して移植医療が適正にかつ円滑に行われるようにコーディネーションをする医療従事者のことを言います。
提供時に活動する移植コーディネーターの種類としては、大きく3つに分けることができます。
1.臓器の提供時に関るコーディネーター(日本臓器移植ネットワークコーディネーター、都道府県コーディネーター)
2.角膜の提供時にに関るコーディネーター(アイバンクコーディネーター)
3.組織の提供時に関るコーディネーター(組織移植コーディネーター)
この内、私は3番目の組織移植コーディネーターに従事していました。
組織移植とは、機能障害や機能不全に陥ってしまった生体組織を、提供頂けた組織を移植することにより、その機能の回復を行う医療です。
例えば、広範囲にやけどを負ってしまうと、自分自身の皮膚だけではやけどの部分を覆いきれない為、提供頂けた皮膚を移植することにより、救命することが可能となります。
組織移植は、臓器移植と同様に患者様の命を救うことはもちろん、生活の質の向上にも大きく貢献しています。
現在、日本において組織移植において提供可能な組織としては、心臓弁、血管、皮膚、骨、膵島になります。
この組織移植の特徴としては、いくつかあります。
1.組織提供は、臓器提供意思表示カードが無くても出来ます。
2.組織提供は、提供者の意思はもちろんのこと、家族の方の意思で提供をすることが出来ます。
3.組織提供は、お亡くなりになってから少し時間が開いたとしても提供を希望することが出来ます。
私がコーディネーターとして活動していて感じたことが、提供を希望されることも、希望されないことも全て自由であるということです。
全てが、提供を考えられた患者様とそのご家族の意思を生かせるようにすることを第一としています。
現在、終末期医療では、治療方針を積極的治療、消極的治療など、患者様が選び決定する時代になっています。
その選択肢の一つに、次の方へ命をつなげる臓器・組織提供という道もあるということです。
また、臓器移植につきましては、日本臓器移植ネットワークのホームページがありますので、ご参考ください。
(社)日本臓器移植ネットワーク→http://www.jotnw.or.jp/
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